公認会計士

P.N 缶コーヒーは俺にまかせろ

合格に必要なのは「忍耐」です。
この言葉しか思い浮かびません。
特に成績が優秀でもなかった凡人の私がこの難関試験に 合格できたのは、まさに耐え忍んで勉強を続けたからだと 思っています。

合格した人は皆、大変な努力をしています。
私と同じく合格を勝ち取った人は異口同音に、合格の決め 手は「継続力」「我慢」「忍耐」と言っています。
何かを得るには何かを犠牲にしなくてはなりません。 私は酒、タバコ、パチンコをすべて断ち切りました。
これで合格できなかったら・・・という不安との戦いでし たが、合格が分かった時は喜びよりも正直「ホッと安心した」と いう心境でした。

私はもともと会計に興味があって、大学生の時に簿記2級 を取得していました。
卒業後は会計に関係のない飲料メーカーの営業をやってい ましたが、三十路に入り何かの専門職、エキスパートとと して働きたいと考えるようになりました。

そこで、はじめは税理士を目指そうと考えたのですが、どうせ 目指すなら公認会計士を取ってやろうと夢を大きく持つことに したのです。
仕事と勉強の両立は難しいだろうと漠然と思っていましたが、 いくつかの専門学校に相談に行くと、なんと会計士の合格者の 7~8割が無職(つまり仕事を辞めて勉強していた人か主婦か 学生)という話でした。
これを聞いて仕事との両立は無理だと思いました。悩んだ末、 独身だし特に守る家庭もないので思い切って退職して勉強に打 ち込むことを決心しました。

学習方法はとにかくムダを省くことを徹底しました。
公認会計士の試験範囲は膨大で、すべてを理解することは不 可能です。ですから、できるだけ重要ポイントを集中して押 さえて、効率的に学習を進めるように専念しました。
専門学校で配られる資料も全てが必要だとは思いません。 難しく変わった問題よりも、基本的な問題をしつこくこなして 論点を一つ一つ理解することを心がけました。

勉強時間は1日7~8時間くらいです。それ以上机に向かってい るといつの間にか別のことを考えだしてしまうクセが出てくる ので8時間が限界でした。学校では10時間以上勉強している という人が結構いました。

学校で手はじめの入門期を過ぎると、覚えなければならない 情報量が急に増えてきます。そんなこともあり7科目全ての講義が はじまると徐々に脱落気味の生徒が出てきました。
その気持ちも良く分かります。普通に勉強しているだけではと ても無理な学習量なのです。
一年目の年、ここで私は経営学を後回しにして、とにかく残りの6科目に集 中しました。選択と集中。試験勉強において、この考えはとて も大切だと思います。

私が特に力を入れたのは、やはり簿記でした。
1日最低2問の総合問題で論点を確認、財務諸表論との連携も 念頭に入れてやりました。
原価計算、監査論は学校のテキストと先生のレジュメをひたす らやりました。とにかく不安も多いですが学校を信じて頑張る のみでした。学校のテキストは素晴らしかったです。

いくら頑張っても、本試験では全く歯が立たないような問題が 出てきます。 でも、それは自分だけじゃなく他の受験者にとっても難問なの です。試験中は気を落とさないようにしましょう。
公認会計士の試験は、努力すればその分必ず合格に近づきます。 とにかくあきらめずに愚直に日々勉強していくことが大切です。

今、監査法人の求人の増加に伴い、会計士の就職状況は超売り 手市場です。私は合格まで2年かかりましたが、資格取得後は 簡単に就職できました。
公認会計士を目指す人は、はじめの高いモチベーションを維持 しつつあきらめずに是非やり遂げてください。
3流私大卒の私でも受かったのですからきっと大丈夫です。