防災士

P.N テケテケ

防災士として認定されるには3つの書類が必要です。
(1)研修の履修証明
(2)救急救命講習の修了書
(3)筆記試験の合格証明書

(1)の研修の履修証明をもらうには、日本防災士機構が認めた民間の 研修機関で研修カリキュラム(31講座)を受講するか、または 自治体が実施する防災士養成事業の研修を受講します。

私の場合、自治体(県)の防災課に電話をして、県が行っている 地域防災推進員養成講座に参加させてもらいました。
この講座を受講すれば(1)の「研修の履修証明」と、(2)の「救急救命講習の修了証」が 同時にもらえることになっていたからです。

講座の参加者は、県の各市町村の防災担当や消防士、町内会の自主防災組織の メンバーだったりで、一般の素人だったのは私だけだったようです。

研修は合計3日あって、それぞれ丸1日使って先生の講義を聞 いたり、グループになって防災地図を作ったり、救急救命講習などを 受けたりしました。
救急救命講習ではAEDの使用法や心臓マッサージの仕方などを ダミー人形を使用して学びました。

3回目の最終日、最後の授業が終了すると、少しの間を置いて、 日本防災士機構の人が教室に入ってきて、そのまま防災士試験に 突入しました。

試験勉強は3回の講義を受けただけでは足りません。
私は受講の際にもらったテキスト(300ページくらい)を、ゆっ くりと理解しながら読み進めていきました。
講師の先生は「テキストを3回読めば試験に合格できる」と言って いたので、その通りに3回しっかりと読みました。

試験は3択式、全部で30問。そのうち21問正解すれば合格です。 問題のほとんどは基礎的なことで、テキストを読んで理解していれ ば分かります。
私は5問くらい解答に迷いましたが、それ以外は自信がありました。

気をつけなければならないのは試験を甘く見ないことです。
少なくとも、まんべんなく勉強しなければ受かりません。
試験前に「簡単でしょ」と言っていた隣のおじさんは、試験問題 を見て「うーん・・・」と唸っていました。
当然ですが、それなりの勉強は必要です。

私の場合、筆記試験の合格証明書は手元に郵送されてきましたが、研修の 履修証明と救急救命講習修了書は県から直接、日本防災士機構に 送られたので、それら2つの書類は手にしませんでした。
合格証明書のコピーや証明写真などを郵送するだけで、防災士に 認定してもらえました。

私は職場の関係でそれとなく取ったのですが、それまで知らなかった ことや誤解していた知識なども分かり、勉強して良かったと思ってい ます。災害支援は人心にも深い配慮が必要だったりと奥が深いです。