大型自動車第2種

P.N 府中自動車学校


2004年2月5日合格 
法改正により第二種免許が指定教習所でも取得できるようになり、 今までよりは楽に取れるようになった今日この頃ですが、ハッキリ言っ て教習所でとる場合、料金が高く(普通1種免許しか持っていない場合45万円前後)、 指定教習所自体少ないため予約が取れないというのが現状になっています。
ただ、大型二種免許も試験場で受ければ安く最短で取得することも可能です。
そこで今回は試験場で落ちないための体験談を書きたいと思います。
ちなみに私は、試験場の隣にある教習所の指定前モニターで50時間近くバスに 乗ったにもかかわらず、1回落ちてしまいました。現在の取得免許は大型二種 、大型一種、普通一種、自動二輪です。

◆受験資格について◆
大型二種免許は満21歳以上で、普通免許を取得してから3年以上経っていること。 すでに大型一種免許を取得しているか、大型仮免許を取得し、路上練習をバス型 の大型自動車(乗車定員30人以上のもの)により、過去3か月以内に1日2時間 5日間以上行った方しか受験資格がありません。つまり、今大型免許を持ってい ない場合は、仮免許を取得するよりも試験場で大型一種免許を取得してから トライする必要があります。(仮免許も本免許もあまり試験内容は変わらないので)

◆試験について◆
大型二種免許は、学科試験と実技試験があり、実技試験には所内(方向変換と鋭角) と路上試験があります。またこの試験に合格する取得時講習(学科5時間位)を教習所 で受け申請後免許取得となります。

【学科試験】
これはひたすら過去問を解くしかありません。私は2回落ちましたが、同じ教室で 受けている人も1回で受かっている人はあまりいませんでした。教習所で一般に売 られているものは、問題文の言い回しの面であまり役に立たなかったような気がします。 本屋に足を運ぶと解説つきの問題集があるのでそれを解いたほうが無難だと思います。 二種オリジナルな問題(危険物の持ち運びなど)で落ちる人はいないと思いますが、 一般の交通法規で落とす人が多いみたいです。あいまいな点は、技能練習で行く試験場 の教官に聞いたりして、しっかりと解決しておきましょう。それに学科試験で落ちると 試験代もバカらしいですからね。(技能の試験代も含まれるので)

【技能試験】
技能試験は普段トラックを運転している人でも、バスで練習しないと落ちます。 というのも「快適」で「安全」な運転をしなければならないのと、トラックとは 運転席の感覚が全く違うので厳しいと思われるからです。
そこでオススメしたいのが、東京の場合は試験場の隣にある大和自動車教習所。 所内は別として、路上の練習が試験場のコースと同じコースを走るため、本番 試験の練習ができるという点でとてもメリットとなります。ただし、この教習 所で練習する場合注意したい点が2つ。鋭角の大きさとバスの種類です。

+++所内全般+++
所内は運転席に座ってからもう試験です。ミラーの調整と座席の調整を忘れる とアウトです。もちろんエンジンを切って、メインスイッチを切るまで減点対 象となります。エンジンをスタートして、「それでは出発して」と言われたら 左右の確認(目視で)と後方確認、「車内の確認」を必ずやってから出発して ください。この「車内確認」をしないと二種は合格できないので注意です。 指差し確認をする必要はありませんが、しっかり確認しないと落とされます。 (自分は路上で減点となりました。)出発して最初の止まれの看板までは減点 対象となりません。そこまでの間にブレーキの感覚とギアの感覚だけは掴むよ うにしてください。車両によって全くこの辺が違います。ブレーキは温まって いないと、カックンブレーキとなり減点対象となります。所内はメリハリのあ る運転を心がけ、出せるところでは50キロぐらいまでは出さないと路上にも出 してもらえません。(路上で流れにのった運転できないと判断され、まぁ、教 官も人間ですから、自分の命が大切ですしね(笑))

+++車両と受ける時間について+++
教習所と違い試験場は古い車と新しい車が混在しています。またエアブレーキ の効きも全く違います。ミラーなんかも教習所の場合は大きいミラーが付いて いますが、試験場は一回り以上小さいミラーになっているので、ハッキリ言って 見にくいです。まぁ、2004年2月現在ですと、三菱のオーバーフェンダー付の 車両がくればかなりラッキーです。いすゞの旧型(前が出っ張っている車両) と日野がきたらブレーキに注意して乗ってください。
受ける時間は午後受けたほうがいいでしょう。試験時間までエンジンを回して いるとはいえ、ブレーキオイルが温まっていないためとても運転しにくいと思 います。実際、私は所内ではブレーキが効きすぎましたが、路上では大丈夫だ ったという現象がありました。ただし、午後は路上の違法駐車車両が増えます。

+++鋭 角+++
試験場の鋭角は教習所の鋭角と違い、角度は同じものの大きさ(入ってから の長さ)が全く違います。試験場の方が長さ(三角形)が狭いので、ゆっく り進入し、なるべく運転席側の縁石に寄せることがポイントとなります。 また、鋭角は3回まで切り返し可能なので、無理せずやりましょう。
ちなみに自分は1回目で2回で切り返したものの、最後に接輪をしてしまい 落ちました。

+++方向変換+++
方向変換はバスの後方バンパー中央からポールまで50センチ以内に寄せな いとアウトになります。そのため、車両の後方感覚が掴めていないととて も寄せられません。車両によって後ろのポールの見え方は違いますので、 バスでの感覚を練習によって掴む必要があります。ちなみに教官の計測 方法は、教習所と違い、実際にバスから降り、50センチの棒を当てて計 測します。まっすぐ入っていないと50センチは無理でしょう。1回目で失 敗した場合はもう1回やり直しができます。やり直して大丈夫な場合は問 題ありません。あと、後方感覚がクリアしても、出発の車内確認と左右の 確認、ギアの位置は必ず注意してください。(ギアの位置が違い落とされ た人もいました。バックに入っていると車外で音がするのでわかると思い ます。またサイドブレーキが完全に解除されているかも確認してください)

+++路上試験+++
路上試験での注意ポイントを明記します。
車内確認、左右の確認はしっかりやる。見ていないようでしっかり教官 は見ています。 車線変更は後方、側方確認をしてウインカーを出し、 また同じ確認をした後車両を寄せる。
黄色信号は、安全に止まれる場合は止まる。そのため、常に横断歩道の 信号や2つ前の信号は確認しておく。急ブレーキは禁物。いつも立ってい る人がいることを意識する。 何よりも歩行者優先。信号のない横断歩道 の前に歩行者、自転車がいたら必ず一時停止。そうでないと、試験が中止 されます。
試験コースには制限速度が40キロ道から30キロに変わるところがあります。 標識には注意して運転しましょう。 工事区間や幼稚園バスがいた場合、 必ず側方を通過する際は徐行する。
最後に教官も人間です。しっかり挨拶をしましょう。また確認の意味でも 「次の信号右」などの指示が出たら復唱しましょう。

◆アドバイス◆
やはり、普段トラックに乗っている方でも教習所で練習した方が最短で 合格するコツだと思います。どの位乗ったほうがいいかは、教習所等で 相談したほうがいいかと思いますが、2時間連続を5回ぐらいは乗らない と一発合格は厳しいかなと思われます。試験教官も乗りなれている人か、 そうでない人かは隣に乗ればすぐわかりますので。(多分自分もわかる と思いますが)
また、当たり前のことですが、試験ですから緊張します。そうすると思 わぬミスをします。1回の失敗で落とされることはありません。自信を 持って試験に臨みましょう。逆に難しいところこそ、腕の見せ所です。 頑張ってください。